西島三重子 ゴールデン☆ベスト

西島三重子 西島三重子 ゴールデン☆ベスト歌詞
1.池上線

作詞:佐藤順英
作曲:西島三重子

古い電車のドアのそば
二人は黙って立っていた
話す言葉をさがしながら
すきま風に震えて
いくつ駅を過ぎたのか
忘れてあなたに聞いたのに
じっと私を見つめながら
ごめんねなんて言ったわ

泣いてはダメだと 胸にきかせて
白いハンカチを 握りしめたの
池上線が走る町に
あなたは二度と来ないのね
池上線に揺られながら
今日も帰る私なの

終電時刻を確かめて
あなたは私と駅を出た
角のフルーツショップだけが
灯りともす夜更けに
商店街を通り抜け
踏切渡った時だわね
待っていますとつぶやいたら
突然抱いてくれたわ

あとからあとから 涙あふれて
後ろ姿さえ 見えなかったの
池上線が走る町に
あなたは二度と来ないのね
池上線に揺られながら
今日も帰る私なの


2.あきらめてサンバ

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

いいのさ いいのさ
明りつけずに 私を抱いても
いいのさ いいのさ
誰かの身がわりも いいさ
ぐずぐず恨めば 自分がつらい
あきらめてサンバ
あきらめてサンバ

馬鹿にされたような 気持ちで
恋はいつも終わる
しゃくにさわるような 言葉で
男は去っていく

いいのさ いいのさ
ポーズひとつで 男がたつなら
いいのさ いいのさ
あいつもいい男なのさ
がらがらくずれる 心の音は
あきらめてサンバ
あきらめてサンバ

駆けてゆけば ドアがしまった
そんな別れ話
別に私だけがのろまで
遅れたわけじゃない

いいのさ いいのさ
好きであいつの 部屋まで入った
いいのさ いいのさ
私はいい女なのさ
くるくるいつかは 幸せなんか
あきらめてサンバ
あきらめてサンバ


3.Lonely Girl

作詞:西島三重子・門谷憲二
作曲:西島三重子

とても弱い女さ やさしさにはすぐまいる
一度心をあずけたら 疑うことも知らない

たとえ裏切られても 恨んだりはしないから
そんなあの娘のやさしさに 男たちは甘える

ああだから Lonely Lonely Girl
いつでも心はひとりぼっち
ああだけど Lonely Lonely Girl
別れ方も知らない

彼の皮肉を聞いて とまどっては笑うだけ
言葉の棘が痛いけど 精一杯のつもりさ

愛はさめてしまうと 子供の頃気がついた
そんなあの娘の哀しみに 男たちは甘える

ああだけど Lonely Lonely Girl
無邪気に心は夢を追うの
ああだから Lonely Lonely Girl
頬の涙消えない

ああいつか Lonely Lonely Girl
ほんとの男にめぐり逢える
ああ今は Lonely Lonely Girl
あなただけが傷つく


4.Bye-Bye

作詞:西島三重子・門谷憲二
作曲:西島三重子

Bye-Bye Bye-Bye 私の夢
Bye-Bye Bye-Bye いとしい人

哀しいから何も言わず 出て行くわ
あんたのこと 今でもまだ好きだけど
明日からは生まれ変わるつもりなの
つらい恋は もうやめにしたわ

あんたとなら どんなことでも
乗り越えられると思ったけど
みんな私のひとりよがりね
恋も夢もつかみきれない

Bye-Bye Bye-Bye 私の夢
Bye-Bye Bye-Bye いとしい人

久しぶりに部屋を訪ね 見たものは
窓にうつる ふたつの影抱き合って
私の夢 砕くようにもれてくる
甘い 甘い しのび笑い

めぐり逢いの 炎える言葉を
死ぬまで信じているつもりが
街の噂が教えたとおり
砂に書いた ただの落書き

Bye-Bye Bye-Bye 私の夢
Bye-Bye Bye-Bye 哀しい人

Bye-Bye Bye-Bye 私の夢
Bye-Bye Bye-Bye いとしい人


5.面影通り

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

面影通りにネオンがつけば
あなたのことを想い出す
丸い眼鏡のやさしさが
忘れられなくなる頃に
姿を消した足音よ

一杯飲めば ほろ甘く
一杯飲めば ほろ苦く
そうさシネマの裏だよ
面影通り

面影通りにネオンがつけば
あの日の夢が影をひく
今日はふられて来たんだと
ひどく酔ってた あの夜は
銀河の星も もらい泣き

ギターの音は ほろ甘く
とぎれる声は ほろ苦く
いつもふたりで唄った
テネシー・ワルツ

一杯飲めば ほろ甘く
一杯飲めば ほろ苦く
そうさシネマの裏だよ
面影通り


6.愛に流されて

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

涼しい風のようなきみに
愛を見たのは いつからでしょうか
あの頃手にしたときめきは
今でも心にゆれている

電車のドアのそばに立って
人目しのんで指先からめて
もうすぐ きみだけ降りて行く
悲しみ駅まで しのび逢い

きみが好きさ 目を閉じれば
都会の夏は 海に変わる

愛に流されて 愛に流されて
今日も流されて ふたりは
愛に流されて 愛に流されて
どこまで行くのですか

ホームにひとり きみを残し
今日も別れのステージのように
電車は冷たく ドアを閉め
ふたりの時間に幕を引く

小さく胸に波をたてる
きみのつぶやく さよならはいつも
悲しいくらいに やさしくて
離れているほど心配さ

きみが好きさ 何もできず
こうして僕は波にゆられ

愛に流されて 愛に流されて
今日も流されて ふたりは
愛に流されて 愛に流されて
どこまで行くのですか


7.少年の風

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

昔はずいぶん話したね
どこにいこうかと地図なんか広げ
Jasmine-tea さえ冷めてしまう
二人してもの静か

電話もならない日曜日は
どことなくあなた淋し気な風情
少年の羽を広げたくて
ぼんやりと空を見て

穴をあけた新聞
顔にあててみれば
なるほどねあなたの瞳に
いたずらな少年の風たち

しばりつけたのはどちら
ひとめぼれなんかして

男の勝手は昔からよ
用事もないのに女を残して
七つの海からお呼びですと
偉そうに船出する

たとえば私が男ならば
いろんな女を泣かせてもみたい
愛がひとつなら淋しすぎる
なぜか今あなただけ

シャツの胸をあけて
刺激的なポーズ
それさえも気づかないはずね
その目には少年の風たち

旅に出かけてもいつか
ここに帰るなら O.K.


8.天体望遠鏡

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

天体望遠鏡で はじめて星をみたわ
時のたつのも忘れ
あなたの目を盗んで
あんまり知りすぎないほうが
いいとあなたは言うけど
はじめてのぞいた気がした あなたの世界を

Space Odyssey
私をおいていつもいつも
Space Odyssey
ひとりで旅をしてたのね
木星を金星を 天王星までも
つれて行けないのなら 勝手に遊泳する
無重力の世界を ななめに落ちてゆくわ

天文学的数字 それほど愛していると
ケムにまかれてきたわ
もうごまかされないから
心がふるえるほどにもう
ときめかせてくれないの
料理もふたりで一緒につくったじゃないの

Space Odyssey
あなたをおいて夜毎夜毎
Space Odyssey
ひとりで旅をしてやるわ
水星を土星を 海王星までも
一万光年後に 逢ってあげてもいいわ
手遅れになるまえに
あやまるつもりならば

Space Odyssey
私をおいていつもいつも
Space Odyssey
ひとりで旅をしてたのね
木星を金星を 天王星までも
つれて行けないのなら 勝手に遊泳する
無重力の世界を
ななめに落ちてゆくわ

天体望遠鏡で
はじめて星をみたわ……


9.Imagination Canvas

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

夕焼けの空は Imagination Canvas
なつかしいあなたの横顔のクロッキー
想い出は美しいほうがいいから
少しきれいに描いてあげる

風月堂が秋にはなくなるんだよ
ふんふんふーん ふんふんふーん
モデルはしゃべるなっていつもおこられたけど
話しかけるのはそういうあなた

あなたの描いた私の絵は
ちっともやせてなかったけど
私はあの頃モディリアニが好きになった

夕焼けの空を肩よせてながめた
恋人の習慣それだけが残る
雲たちも重なってやがてはなれて
赤いパノラマ窓にゆれる

やせた女は優雅で移り気なのさ
ふんふんふーん ふんふんふーん
突然鳴った電話 筆を投げ出すように
噂の Slim に走ったあなた

西陽のアトリエ 待っていたわ
自分の影のうなじの長さ
私はそれからモディリアニがきらいになった

夕焼けの空は Imagination Canvas
なつかしいあなたの横顔のクロッキー……


10.ドゴール・パーク

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

Je t'aime 少しだけよ
今は急に愛せないの
この手をはなして
きっと行くわ 明日の午後

Je t'aime 忘れたいの
胸に残る恋の傷を
幼い少女の
清らかさで 抱かれたいの

白い白い雪に
ころびながらかけて行く
熱く熱くあたためて
ドゴール・パークのベンチで

Je t'aime 凍えそうよ
指にかけて白い息を
やさしい人ねと
ささやかせて その耳もと

遠い遠い鐘を
二人だけで聞きながら
熱く熱くあたためて
ドゴール・パークのベンチで


11.火曜日にベルギーで

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

逢いに来たって door の鍵は閉まってる
むだよ 片手で女をものにするのは
ただの Aventure
すぐにわかるわ door の向うで
盗むような その瞳で
狙ってるのね のどをならして
この甘い蜜の味を
けれど誘われる その声に Inter phone
それじゃ あの店で
火曜日にあのベルギーで

ただの友達 とても素敵な言葉ね
そっともたれて 本でも読みたい気分
それがあこがれなの
日射しの中を恋人たちが
走り出す Last scene
映画のような恋もしないで
汚れていくのはいやよ
だから今夜だけさよならの Inter phone
それじゃ あの店で
火曜日にあのベルギーで
そうよ今夜だけさよならの Inter phone
きっと あの店で
火曜日にあのベルギーで


12.Attention Please

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

Gate から乗り出して 叫ぶのは誰なの
Airport Bus に乗り あなたから飛び立つ
恋の終りは いともかんたん
搭乗手続きだけ

最終便 Attention Please
もう言わないわ
やり直して Attention Please
昨日の言葉

あどけない女にも 嘘ぐらいわかるわ
二度目まで笑っても 三度目は正直
あなたの上を飛んで行くのは
一人で生きてく愛

最終便 Attention Please
もう言わないわ
やり直して Attention Please
昨日の言葉

星空から Attention Please
もう泣かないわ
やり直すわ Attention Please
生まれた街で


13.晩夏

作詞:松尾由紀夫
作曲:西島三重子

夕陽をひとり見てる
名残りの夏を過ぎて
夕陽に頬が染まる
遠くがすこしにじむ
やけた背中の痛み
いまも鮮やかだけど

誰もいない
砂浜
ひとり歩く
潮風が
髪を…

渚を駈ける犬が
くわえた青い水着
波間に揺れてなびく
あたりはふいに冷えて
呼び名知らない犬と
もう終わろうとする夏

街はすでに
彩づき
秋の気配
女たちは
思い思い
男を
通り過ぎて
海を忘れ
変わる…

街はすでに
彩づき
秋の気配
女たちは
思い思い
男を
通り過ぎて
海を忘れ
変わる…


14.SIESTA(真昼の夢)

作詞:平野肇
作曲:西島三重子

私の素肌 触れているのは
海からの風
それとも あなたの指先かしら
白い砂浜 静かなベッド
波のララバイ
強い陽射しに抱きしめられて

まどろみの中 彷徨(さまよ)う心
あなたを残し 誰かの腕へ
SIESTA SIESTA 真昼の夢
SIESTA SIESTA ルラルララ
SIESTA SIESTA 真昼の夢
私は漂流者

薄れる意識 違う誰かが
囁きかける
罪のスリルに身を任せなさい
魔法の様に透き通った海
引き込まれてく
裸のままの私のすべて

戸惑う心 砂に埋めて
目を覚ましたい 見知らぬ胸で
SIESTA SIESTA 真昼の夢
SIESTA SIESTA ルラルララ
SIESTA SIESTA 真昼の夢
私は漂流者


15.夕闇のふたり

作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお

切れ切れの雲が 空に散り
夕暮れの風は 湿りがち
歩道橋の上 ふたりして
行き詰まる心 辛い

楽しい夢だけ
見れればいいが

ほんの迷路 愛しさも仇になる
瞳そらす 呼吸のはかなさ

目の前に映る 都会なら
まるでスプレーを まいたよう
すべてぼんやりと 輪郭を
失くして漂うようで

過(よぎ)った想い出
瞼を急ぐ

止めて 止めて 時間だけあの頃で
ビデオならば 巻き戻せるのに

夕闇 迫って
人波 増えて

切り絵のように
ふたり じっと 動かない動かない
フィルム止めた 瞬間のように

ふたり じっと 動かない動かない
ネジの切れた 人形のように


16.One O'clock Rhapsody

作詞:門谷憲二
作曲:西島三重子

飲みかけの ワイングラスに
他人のような私がうつる
真夜中のひとりの祭り
恋は身勝手な イマジネーション

One O'clock Rhapsody
One O'clock Rhapsody
誰かが言ってた
都会を流れる河は
夜しかきれいに見えない

元気でと 肩を叩かれ
筋書きどおりドラマが終わるの
くりかえす孤独な祭り
愛は不器用なコミュニケーション

One O'clock Rhapsody
One O'clock Rhapsody
誰もが淋しい
いつしか余計な知恵を
覚えてしまったばかりに

One O'clock Rhapsody
One O'clock Rhapsody
電話もならない
終わったテレビの画面
ぼんやり眺めているだけ